筋膜性疼痛症候群(MPS), トリガーポイント鍼・美容、筋膜リリース、ファシアリリース 群馬県前橋市 トリガーポイント治療院

Fascia(ファシア)・MPS・トリガーポイント

痛いところが本当に悪いところ??

私たちが指を切ったり、骨折したり、捻挫をしたりすると「痛みを感じる場所=痛みの原因」と、当然分かりますが、筋肉や内臓の痛みの場合は少し違っています。

「痛みを感じている場所」と「痛みの原因」が一致していないことが多いのです。(※70%は一致しない)

※参考 伊藤和憲 『図解入門よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ 図解入門』 秀和システム、2011

 

mps_tp

症状が出ているところだけ治療しても結果が出ないのは、この筋肉の痛みの特徴により、治療しているところにズレがあるからなのです。(※腱、靭帯の痛みなどは例外があります)

痛みを感じている場所に囚われず、痛みの原因となる場所を正確に探しだすことが重要になります。

 

その原因の1つとして、筋膜を含むFascia(ファシア)の異常が注目されています。

Fasciaの定義はまだ国際的に議論中であり、その適切な日本語訳もありません。

 

 

Fascia(ファシア)とは

Fasciaの定義は国際的にも議論中です。

1つは「筋膜Myofasciaに加えて腱、靱帯、脂肪、胸膜、心膜など内臓を包む膜など骨格筋と無関係な部位の結合組織を含む概念であり、その線維配列と密度から整理される。」であり、もう1つは「鞘、シート、あるいは剖出可能な結合組織の集合体で、裸眼で肉眼的に確認可能な程の大きさがある。そして、fasciaは皮膚と筋の間、筋周囲、末梢神経と血管をつなぐ、それら関連構造をも含む。」です。

 

参考:日本整形内科学研究会(JNOS)

 

トリガーポイントとは

【痛みの発生場所】(原因)をトリガーポイントとよびます。トリガーは「引き金」という意味で、銃の引き金を引くと弾が遠くまで飛んで行くのと同じように、トリガーポイントが引き金となって、遠くの場所に痛みを飛ばしているのです。

その遠くの場所に感じる痛みを「関連痛」とよんでいます。

mps_tp_3mps_tp_2

 

筋膜性疼痛症候群(MPS)とは

トリガーポイントを原因とした痛みの病態の事を示します。詳しくは日本整形内科学研究会のHPを参照してください。

当院のブログで画像や動画をもちいて説明したものもあります。

⇒『トリガーポイントって??百聞は一見に如かず!

 

 

 Fasciaとトリガーポイントの関係とは

トリガーポイントTrigger pointは、過敏化した侵害受容器という生理学的観点の名称であり、形態表現の1つとして筋硬結があるに過ぎません。

臨床でも、トリガーポイントは筋膜上のみならず腱・靭帯・脂肪・皮膚などの結合組織に広く存在し、筋膜以外も治療対象となることは広く知られています。

そのため、“トリガーポイント=筋硬結Muscle nodule という理解は正確ではありません。

一方、Fasciaは解剖学的観点の名称です。トリガーポイントは、侵害受容器など痛みのセンサーが高密度に分布しているFasciaに優位に存在している可能性が示唆されています。

 

参考:日本整形内科学研究会(JNOS)

 

トリガーポイントの治し方

トリガーポイントを無くす方法はいくつかあります。当院では以下の二つの手法を取り入れています。

  • トリガーポイント鍼療法
  • 筋膜リリース ミオラブ法

どちらもトリガーポイントを解消する方法で、症状や患者様のご意見を聞きながら治療方法を決めていきます。

 

 

トリガーポイント鍼療法

なんでトリガーポイント鍼でよくなるの??

痛みの本当の原因はトリガーポイントにあります。トリガーポイントは様々な要因により過敏になっており、その過敏さを鍼によって収めていくと症状が改善されていきます。

 

なぜトリガーポイントができるの??

トリガーポイントができる要因はいくつかあります。

  1. 長時間の同じ姿勢
  2. 過度な仕事やスポーツ
  3. 反復動作
  4. ストレス
  5. 血行不良
  6. 自律神経の乱れなど
  7. ケガや手術

上記1~7により、筋肉に疲れが溜まり、その疲れが続くと血流が悪くなり、筋肉が硬くなってきます。

その硬くなった筋肉の中に、トリガーポイントができ、さまざまな痛みシビレを引き起こします。